【東京都台東区】外壁2色塗りと屋根遮熱塗装で省エネ・高耐久リフォーム|クリヤー仕上げでデザイン性も再生
| お客様のご要望 | 築年数の経過により外壁の色あせや目地シーリングの劣化が進み、屋根の防水性も低下していました。「家全体を長持ちさせながら、今のデザインを活かしたい」とのご相談をいただきました。外壁タイル柄の意匠性を損なわないクリヤー塗装仕上げと、屋根の遮熱対策を組み合わせたプランをご提案しました。 |
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施工データ
| 築年数 | 築22年 |
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| 建物種別 | 戸建て住宅(2階建て) |
| 塗り替え履歴 | はじめて |
| 施工内容 | 外壁・屋根・付帯部塗装/シーリング打ち替え/ベランダ防水トップコート |
| 使用商材 | 【外壁(ベース)】ニッペ ファインパーフェクトトップ(ND-373) 【外壁(タイル面)】ニッペ ファイングラシィSiクリヤー 【軒天】ニッペ ケンエースG-II(N-90) 【付帯部】ニッペ ファインパーフェクトトップ(ホワイト) 【防水トップ】東日本塗料 弾性トップ14(ライトベージュ) 【シーリング材】コニシ ボンドMSシールNB |
| 工期 | 約3週間 |
| ご提案内容 | 今回の谷中の現場では、既存の外壁デザインを活かすために、「塗りつぶし」と「クリヤー仕上げ」を併用しました。 また、屋根には遮熱塗料を採用し、美観だけでなく実用性(省エネ・防水性能)も高めています。 各工程で下地処理を徹底したことで、塗膜の密着性と耐久性を最大限に引き出すことができました。今後も定期的な点検を通じて、建物の長寿命化をサポートしてまいります。 |
|---|---|
| 担当者写真 |
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施工前の状態|経年劣化による色あせ・防水低下
外壁サイディングには紫外線による退色や微細なクラックが見られ、タイル調部分も艶が失われていました。

シーリングは硬化とひび割れが進行しており、雨水の浸入リスクが懸念される状態でした。

屋根は苔・汚れの付着が多く、遮熱性能も低下していました。
施工の流れ
① 高圧洗浄|外壁・屋根・ベランダの汚れ除去
外壁・屋根・ベランダ全体を高圧洗浄で丁寧に洗い上げました。


長年の汚れ・苔・旧塗膜をしっかり除去することで、新しい塗膜の密着性を確保。


特にサイディングの目地や軒裏など、汚れが残りやすい箇所も徹底的に洗浄しました。


② 外壁補修・シーリング打ち替え|防水機能を回復
劣化した既存シーリングを全て撤去後、プライマーを塗布し、コニシ「ボンドMSシールNB」を新たに充填。
伸縮性と耐候性に優れたシーリング材により、外壁全体の防水性能を再構築しました。
また、外壁のクラック部はVカット補修+パテ仕上げを行い、下地を平滑に整えています。
▶施工前

▶既存シーリングの撤去

▶プライマー塗布

▶シーリング充填

▶ヘラ均し

▶完工

③-1 外壁塗装(サイディングA面)|ファインパーフェクトトップ仕上げ
メイン外壁部には、ニッペ ファインパーフェクトトップ(ND-373)を採用。下塗りでシーラーを均一に塗布し、中塗り・上塗りの2回工程で仕上げました。
この塗料は、紫外線による塗膜劣化を抑える「ラジカル制御技術」を採用しており、退色・チョーキング(粉化)を長期的に防止します。
淡いグレーベージュ系のND-373は、落ち着きがありながら上品な印象を演出。
▶塗装前

▶下塗り塗装


▶中塗り塗装


▶上塗り塗装


③-2 外壁塗装(サイディングB面)|カラー分けで立体感を演出
アクセント壁面には同じくファインパーフェクトトップを使用し、色味を微調整してベースとのトーンバランスを最適化。
ローラーの動きが均一で、塗りムラのない美しい艶仕上げを実現しています。
建物全体に自然な陰影が生まれ、ファサードデザインに立体感をプラス。日光の当たり方で微妙に変化する艶が、モダンな印象を強調しています。
▶塗装前

▶下塗り塗装


▶中塗り塗装


▶上塗り塗装


④ タイル面クリヤー塗装|意匠を生かす透明仕上げ
タイル調サイディング部は既存の意匠を残すため、ニッペ ファイングラシィSiクリヤー(艶有り)でトップコート仕上げ。
紫外線や酸性雨から表面を保護し、タイルの質感と光沢を甦らせました。
▶塗装前

▶下塗り・塗布作業(クリヤー1回目)


▶上塗り・仕上げ(クリヤー2回目)


⑤ 既存スレート屋根から金属屋根への重ね葺き(カバー工法)
既存のスレート屋根は、色あせ・苔・塗膜剥がれが進行し、防水性能が低下していました。
棟板金を撤去後、高耐久の防水シート(改質アスファルトルーフィング)を新設し、軽量かつ耐久性に優れたガルバリウム鋼板屋根材を下から順に施工。
棟部には換気棟や雪止め金具を取り付け、防水処理も万全に。
最終的に、艶のあるダークグレーの金属屋根へと生まれ変わり、断熱性・防音性・防水性が大幅に向上しました。
▶施工前|スレート屋根の劣化状態

▶既存棟板金の撤去と防水シート(ルーフィング)敷設

▶新規金属屋根材の搬入と施工開始

▶金属屋根本体の葺き上げ・棟部納まり


⑥ 軒天・天井塗装|防カビ・艶消し仕上げ
軒天は湿気の影響を受けやすいため、ニッペ ケンエースG-II(N-90)を使用。
防カビ・ヤニ止め効果を備えた艶消し塗料で、明るく清潔感のある仕上がりに。

⑦ 付帯部塗装|防錆・防汚性能を強化
破風板・雨樋・シャッターボックス・水切りなどの付帯部は、ファインパーフェクトトップ(ホワイト/ND-373)で統一。
外壁とのコントラストを意識したカラーリングで、全体を上品にまとめました。
▶破風板

▶横樋

▶竪樋

▶排水管

▶シャッターボックス

▶水切り

▶スリムダクト

▶キャンバステープ

⑧ ベランダ防水トップコート仕上げ
既存防水層の上から東日本塗料「弾性トップ14(ライトベージュ)」を塗布。
柔軟性があり、微細なヒビにも追従するため、防水性能を長期維持します。滑らかで光沢のあるトップコートが、美観と耐候性を両立。
▶施工前

▶プライマー


▶トップコート


このように2種類のサイディング面をそれぞれ最適な仕上げで塗装したことで、建物全体に奥行きと立体感が生まれ、塗料性能も最大限発揮された施工となりました。
施工後の状態|艶と統一感が際立つ上質な仕上がり
施工完了後は、外壁と付帯部の色調バランスが整い、タイル面の光沢とベースカラーのマット感が美しく調和。

屋根の遮熱塗装効果により、夏場の室内環境も快適に改善されました。

耐久性・防水性・デザイン性をすべて兼ね備えた施工事例です。







